頑張り屋さん。何を頑張るのか
前に勤めてた病棟は整形外科の病棟で、週2回の手術日には、
大きな手術から小さな手術まで3~4件。
これを4人の看護師で前処置から術後の管理まで。
しなくちゃいけない時期があった。
どうしてこんな事になってたかというと・・・。
産休が重なったんですね。2~3人。
で、残された人たちには過酷な勤務が課せられたんですが、
これが、
みんな頑張っちゃうんですね~。
何とかやりこなしちゃうんですよ。
しかも質の高い看護を提供しちゃうんです。
事故もミスもなく・・・。
もう素晴らしかったです。
でもね、でも、これ、長く続かない。
出来たのは、乗り越えたのは奇跡です。
なんで産休中の補助がなかったのか。
まぁ当時は働き方改革もなかったし、こんなもんだったのでそれは置いとくとして。
人間「ここ」って思った時には、すごいパワーが出せるんだと思うんですよ。
でも、やりすぎると体壊すか心壊すかどっちかです。
だから、できたことは、乗り越えたことは、
本当に奇跡でしかないんです。Σ(゚Д゚)
私たちの世代は同じような経験をしてきた人が多いんだろうと思う。
そして、この時代を乗り越えてきたことを糧に、
今の時代「もっと頑張らなくちゃいかん!!」て
価値観を押し付けてるのかもしれない。
何回も言うけど、できたのは本当に奇跡だから!
事故が起こったらシャレにならんから!!
そして、なんか起きたら、
産休とった人たちが罪悪感を感じたり、
責められたり、
そんなことが起きたかもしれないから!
絶対やらん方が良いです!!
でも
自分たちができたから、君たちはもっとできるはずだ
自分たちが耐えてきたから、君たちも耐えるべきだ。
自分たちが我慢してきたから、君たちも我慢すべきだ。
これが今の現実
厳しい社会だよね。
そして、「なんじゃこりゃ」
って感じ。
そりゃ、あんたたちはできたし、
頑張っただろうけど、
それは自分たちが選んでやった事で私は知らない。
そうだそうだと思う。
仕事も家事も子育てもすべて頑張らないといけない。
私たちの世代は、いろいろ頑張ってきたけどそれなりに犠牲もあった。
今は、それを取り戻そうとしてるのかもしれない。
頑張ることだけでは得られなかった
幸せとか、充実感。
自分にとって、何が大事で
何に一番頑張るべきか。
頑張りどころが人それぞれ違うことを
認め合う事
最近ずっとそんなことを考えてる。